「神経症」「うつ」「HSP」のお悩み克服 精神心理カウンセラーの堀川です。
今回は、「うつ」(病)について、皆さんと理解を深めていきたいと思います!!
うつ病は、人口の1~3%が発症する、誰にでも発症しうる精神疾患です
今回は「うつ」(病)について理解を深めてめていきたいと思います。現在の精神医学で、うつ病は統計的に数字上で見ると、人口の1~3%が発症する精神疾患と言われています。
また、特有の人びとにが発症する疾病ではなく、うつは誰にでも何らかの要因で発症し得る疾患です。うつ発症以前は、社会生活(仕事・学校・家事・育児等など)にうまく適応でき、特段問題の無かった人に起こる傾向が比較的強く、「憂うつ感」「不安感」「おっくう感」などが入り交ざった状態となります。また、うつ初期の身体症状として全身の倦怠感、頭重感、食欲不振、不眠などが出現し意識化されます。そのような理由で、本人が何らかの身体の病気だろうと思い込むことによって、結果的に「うつ」の診断が遅れてしまい重症化するといったケースもあります。
うつの症状は、①感情、②思考、③欲動、④身体症状に分類されます
うつの症状は一般的に、大きく、①感情、②思考、③欲動、④身体症状に分類されます。
①感情…
抑うつ気分(憂うつな気分、何をしても楽しく感じない)、非哀感、絶望感が継続し、物事を悲観的に考える。人生に希望を抱くことが出来ず希死念慮(死にたいと思う)が生じることも少なくありません。抑うつ気分は、朝目覚めてから午前中に掛けて起こることがとくに強く、夕方から治まっていく傾向があります。
②思考…
思考抑制。これは、考えがまとまらず前に進まない、なかなか頭に思い浮かばないことを言います。また、物事の決断をすることができなくなったり、集中力が持続が難しく低下したりします。思考内容としては、自分を責める(自責の念)、マイナス思考(何事も悪い方にばかりしか考えられない)があり、症状が重い場合には妄想を抱くこともあります。
典型的に見られる妄想は主に3つあります。それは、取り返しのつかない罪を犯してしまったと思い込む「罪業妄想」、金銭が全くなくなり生活していけないと思い込む「貧困妄想」、不治の病に罹ってしまったと思い込む「心気妄想」です。
③欲動…
活動意欲が低下し、動作が緩慢となります(何をするにも億劫になる)。また、身の回りのことをすることが面倒になります。このような意欲面での障害を精神運動制止といいます。症状が重い場合には、うつ病性の昏迷状態となることがあります。
このような精神状態になると、自発的な行動がなくなり、人の話しかけに対しても受け答えがなくなります。また、不安感や焦燥感の強いうつ病の場合には、イライラ感が出現し、落ち着かずじっとしていられなくなります。
④身体症状…
身体にさまざまな不調が生じます。なかでも消化器系の不調が多く現れ、食欲低下、便秘、口渇、倦怠感、などは高い頻度で起こると言われています。また、睡眠障害(不眠)も典型的な症状で、早朝覚醒や中途覚醒が多く発生します。身体の倦怠感や胃腸の調子が悪いとき、まず内科を受診する方がいますが、健診検査の結果、身体に医学的問題がないものの中には、症状が軽いうつ病の患者が含まれることもあります。その場合、仮面うつ病とも呼ばれます。
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