🌈『夢の内の有無は有無ともに無なり、迷いの内の是非は是非ともに非なり』・・・⇒ 神経症 治し方、鬱 治し方、HSP対処方法、強迫性障害 治し方、不安障害 治し方、森田療法 やり方、ご相談者の声、カウンセリング

「神経症」「うつ」「HSP」のお悩み克服 精神心理カウンセラーの堀川です🍀🍀🍀。

今回は、「夢の内の有無は有無ともに無なり、迷いの内の是非は是非ともに非なり」について、少し難しい言葉と感じられる方もいらっしゃるかと思いますが、森田先生が語られたこと、そして「ご相談者から頂いた体験と感想」について投稿させていただきます。

 

「夢の内の有無は有無ともに無なり、迷いの内の是非は是非ともに非なり」とは?

 

ここでついでに「夢の内の有無は有無ともに無、迷いの内の是非は是非ともに非なり」ということについて説明します。

迷いとは解決すべき論拠のないことを、さも立派な論拠のあるように思い違えて際限なく煩悶するものである。

たとえば「腹のへったとき、物を食うべきか食わざるべきか」と決めれば何の思慮も世話もないことになる。しかし招待されたときやカタルのときなど種々の場合に常に変化するものであるから、われわれのすべての日常生活は、けっしてこれをいずれか一つに定めることはできない。これを定めようとするのが迷いのもとであります。このときはすなわち「食うべしも」(是)「食ってはならぬ」(非)もともに、是非ともに非であります。(『森田正馬全集第四巻』)

 

★「ご相談者から頂いた体験と感想」

 

二十数年に渡り、手の震えや書痙の症状で苦しんできました。

その間、この悩みを何とか解決しようと、催眠術や心理セラピー的なもの等、さまざまな療法や方法を受けたり試したりしてきました。しかし、症状は良くなるどころか、逆にますます”手の震えや”書痙”に意識が集中するようになり、一日中頭の中から離れなくなってしまいました。

そのような中、堀川先生とカウンセリングでお話をする機会に恵まれました。

まず気付いたのは、症状を治そうとするあまり、逆に症状に意識がとらわれて、かえってそれが症状を強くしている、ということでした。

 

~症状をなくすための行動=マイナスの行動~

 

そして、症状を克服したいま振り返ると、当時は「森田療法で出てくる言葉」にもとらわれていたと思います。

例えば、堀川先生から「感情はそのままにして、いま必要なことを無理せず、どんどんやるようにしていきましょう」という助言を受けると、「感情はそのままにして…」の、という言葉自体に焦点を当て、感情を意識的にそのままにしようとしたり、また「なるべく嫌な場面から逃げないようにしましょう」という助言を受けると、本当の意味での必要なこと、または、なすべきことから逃げてはならないという理解ではなく、予期不安をできるだけ少なくし、症状をなくすために逃げないようにしようとして、変に理屈を当てはめるといった感じで、堀川先生の助言を間違った形(方向性)で行動に移していました。

つまり私が行っていたのは、「症状をなくすための行動」だったのです。

※この行動は私自身も長年が行ってきたことを思い出します、、、。

 

~感情のやり繰り~

 

しかしある時、日常生活は症状を治そうとしながらも、その感情を感じながら、何とか曲がりなりにも頑張っているつもりなのに、何かいまいち気持ちがしっくりこないのはなぜなのか?ということを考えました。

その時、ある堀川先生のカウンセリングのときに私が、「今後は感情のやり繰りをしないようにします」と言ったところ、堀川先生が「やり繰りしてもしなくて同じことです」、といともシンプルに仰ったことをふっと思い出しました。

 

「感情をやり繰りしないこと」と何度もご助言を受けていたのにと思いました…。

 

堀川先生から初めてこの言葉を聞いたとき、正直意味が理解しにくかったのですが、カウンセリングを重ねるうちに、症状を治すということをスタート地点にしてしまった場合、感情をやり繰りしてもしなくても誤りであり、迷いであることには変わりがないという事実に気が付きました。

 

~観念や空想~

 

緊張すれば誰にでも起こり得る、手が震えるという現象を、どんな時にも「震えてはならない!」「震えるべきではない!」などという、自分自身の観念や空想をスタート地点にしている限り、その後に考えるすべてのことは迷いであり、そこを間違えば、いくら堀川先生から森田療法のことを教えて頂いても、夢の中の出来事と同じで、現実から遠ざかるばかりである、ということが理解できるようになりました。

そして、これが森田療法の考え方の根源にある、「症状は治らない、治してはならない、治すものではない」ということに結びついていて、観念や空想が迷いの出発点であり、「神経症のとらわれ」そのものであるということが身に染みて分かりました。

この境地に達するまで、本当に長い道のりと時間を費やしてきました。

 

~理屈より行動~

 

それ以降、とにかく必要なことは行動に移すということを実行するようになり、また、理屈よりも行動の結果に意識が向くように変わってきた時、はじめて「あるがまま」ということばが体験として理解できるようになりました。

 

今回の投稿は以上となります。

 

「あなたは独りではありません❗❗」

 

私と一緒に、「神経症」「うつ」「HSP」の悩みや生きづらさを克服しましょう🍀🎵❗

 

無断引用&転載はご遠慮ください
Copyright©Calme du coeur All Rights Reserved.