「神経症」「うつ」「HSP」のお悩み克服 精神心理カウンセラーの堀川です。
今回は、私自身が長年悩み苦しみ続けた、「神経症」「うつ」「HSP」を克服するために、
必死の思いで学習をしました「森田療法」について投稿をさせて頂きます。
森田療法とは?
森田療法は、大正から昭和の初期にかけて、東京慈恵会医科大学・精神科の森田正馬(もりた・まさたけ)教授が創始した、日本の精神療法です。
森田正馬は、世界的にも有名な精神科医であるフロイトやアドラー、ユングと同時代に生まれ、森田療法は日本で生まれた独自の精神心理療法として、世界的にもその名が広まり知られています。
森田正馬は「神経質」(「森田神経質」といいます)を、「普通の人にもあり得る自己の感覚、観念を、病的異常と誤って考え、いたずらにこれを排除しようと努力するために、ますます精神の葛藤、すなわち煩悶を起こし、苦悩を起こすようになること」であると述べています。
ヒポコンドリー性基調~神経症へ・・・
森田は神経症の発症には性質的なものがあることを指摘し、そのような性質をヒポコンドリー性基調と名付けました。
「ヒポコンドリー」という言葉は初めて聞く方も多いと思いますが、「必要以上にものを気にし、恐れ、こだわり、不安感を抱く性格傾向を指します。
そのヒポコンドリー性基調の性質を持つ「森田神経質」の人が、何らかの機会に心身の不調を感じるような体験をすると、
それをきっかけに、意識や注意がその違和感に集中固着し、次いで、その固着を取り除こうとする努力が発生します。
この一連の流れを森田正馬は「精神交互作用」と呼び、これが神経症の症状を発展させるものとしました。
入院森田療法(参考)
入院での森田療法について記述しますと、第1期から第4期に渡り、約40日間にて行われます。
第1期…絶対臥辱期(ぜったいがじょく)、
第2期…隔離治療期・軽作業期、
第3期…作業療法期、重作業期、
第4期…日常活動訓練期
に分かれており、入院患者に自身の神経症的な症状を「あるがまま」に受け入れさせるとともに、自然治癒力を発揮させることを目指します。
森田療法の大きな特徴は、基本的に患者の症状に対しては不問というスタンスでおこなわれ、特別に症状自体をいじらず、患者自身が日常生活上でやるべきことを目的本位に行わせるように指導することにあります。
私の経験~精神心理カウンセラーの道へ…
元来、精神科系薬物を使用しない森田療法は、冒頭に記載しましたとおり、日本で誕生した精神療法ですが、現在、本格的な森田療法をおこなっている精神科系医療機関は多くはないのが現状です。
私自身、過去、森田療法をおこなっていると標榜している医療機関に通院していた経験があります。
1つ目の医療機関では、森田療法には一切触れず&おこなわれず、薬物を処方されるのみでした。
また、もう1つのクリニックでは「日記指導」を受けていましたが、患者の立場からすると名ばかりの森田療法でした。
日記は、毎日A4ノート1ページ分の日記を書いていました。これは、かなり労力の掛かる作業でした。
しかし、実際の診療はどうだったかと言いますと、日記は臨床心理士が読み、面談すらなく、ただ簡単なコメントが記載されて、受付で返却されるだけでした。全くコメントの記載がないページもありました。そして、通院途中から、本当に日記を読んでるのか疑心暗鬼を抱くようになりました。
さらに、主治医(精神科医)と臨床心理士の連携が十分に取れておらず、予約をしているにも関わらず、待合で2時間も待たされた挙句、主治医の診察は5~10分程度で、日記の話は出ず薬物を処方するだけ、といった状況でした。レセプト(診療報酬明細書)に、通院精神療法という項目がありましたが納得がいかず…。診察終了後、疲労困憊で帰宅していたことを思い出します。
そういった私自身の経験が、少しでも多くの「神経症」「うつ」「HSP」に悩まされている方々の苦しみや辛さの克服、生きづらさからの解放を切に願うようになり、森田療法を踏まえたフリーランスの精神心理カウンセラーとなるきっかけの一つとなりました。
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©Calme du coeur(心の凪)