「神経症」「うつ」「HSP」のお悩み克服 精神心理カウンセラーの堀川です🍀🍀🍀。
今回は、『治ること』について、森田先生が語られたこと、そして「ご相談者から頂いた体験と感想」について投稿させていただきます。
『治ること』…
ここで対人恐怖などで、自分の病気が治らないと主張する人は、いつまでたっても、決して治る時節はこない。
人は、いくら仕事ができるようになっても、演説ができても、決してよくなったとはいわない。いつまでも、人前で恥ずかしい、思う事がスラスラといえないとかいい張る。
それは夏は暑い・冬は寒いと同様に、いつまでたっても、どうすることもできないという事に気がつかないのである。
神経質の症状の治ると治らないとの境は、苦痛をなくしよう、逃れようとする間は、十年でも二十年でも決して治らぬが、苦痛はこれをどうすることも事もできぬ、しかたがないと知り分け、往生した時は、その日から治るのである。
すなわち「逃げようとする」か「踏みとどまる」かが、治ると治らないとの境である。(『森田正馬全集第5巻』)
★「ご相談者から頂いた体験と感想」
堀川先生のカウンセリングを受けた始めた当時の私は、対人恐怖症と人と対面したときの手や声の震えで、日々、頭が不安と苦痛でいっぱいで症状がとても酷く、とにかく治したい、症状をなくしたいという強い思いしかありませんでした。
~「往生すること」~
カウンセリングの度に堀川先生から、対人緊張や手や顔の震えは「仕方がないと往生すれば、いづれ雲散霧消します」とお言葉をいただき、自分の意志の力でコントロールしようと努力していました。しかし、いざ対人の場面になると、そんな態度はどこかにふき飛んでしまい、ただただ「緊張しないように」「震えないよう」にという強迫観念が強く出るばかりでした。そして、そんな自分をダメな人間だと落ち込みました。
~「放任しておくこと」~
そんなある時、堀川先生から「往生するとは自分の意志の力でコントロールするものではなく、放任しておくということです」「往生できた人は症状から解放されていきます」と言われ、なるほどそういうことだったのか、と目の前がパッと開ける思いがしました。
どのようにしたら「症状は仕方がないと往生」できるのか?
この言葉は明快ですが、とても深く難しいなぁ…、と感じたことを今でも思い出します。
~「思想の矛盾」と「自然な感情」~
そのように症状を放任し往生ができる人を羨ましく思いました。
そして、カウンセリングを受けるうちに、「心」の悩みを克服する人の内面には、堀川先生のおっしゃる「思想の矛盾」の消失と人間として当然の「自然な感情」を受け入れる、価値観の変化があるのではないかと気づきました。
それからは、社会不安恐怖の症状が出て気分が落ち込んでも、感情が流れるようになり「治したい」という思いが薄くなっていきました。
~「手段と目的の同一化」~
いま振り返ってみると、私は思いちがいをしていたように思います。人生での喜びや目的は、自分の持っている力や努力が大切で、「治ること」や「往生すること」はいづれも、その目的のための手段の一つに過ぎないということです。
私のなかで手段が目的になっていたように思います。堀川先生がいつか仰った「手段と目的の同一化」でした。
そして、自分の観念の中の理想のあるべき姿に意識が集中し、ああすればこうなることができるという、いわゆる方法論で、心の状態を無理やりに当てはめようとしてきたことは、まさに「思想の矛盾」でした。
~症状から解放された「今」~
社会不安恐怖のさまざまな症状から解放された今、私の日常生活は、それなり社会的に問題なく過ごせています。仕事にも休まず毎日行っていますし、健康のため運動したり、同僚との会話もとくに問題はなくおこなっています。
治ることや往生することの私自身の重要性はもちろんですが、日常の生活がしっかりとできている事実が何より大切だと思っています。
堀川先生には本当に感謝の言葉しかありません。いまは転職の相談や家族のことの相談など、もっぱら人生の目的を中心にご相談をさせて頂いています。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
今回の投稿は以上となります。
「あなたは決して独りではありません❗❗」
私と一緒に、「神経症」「うつ」「HSP」の悩みや生きづらさを克服しましょう🍀🎵❗
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