森田療法の『小さい石ころにも心をひかれる』という言葉を聞いて、気づきを得た「社会不安障害」のご相談者のお話を紹介させていただきます🌞🌈。
「神経症」「うつ」「HSP」のお悩み克服 精神心理カウンセラーの堀川です🍀🍀🍀。
今回は、『小さい石ころにも心をひかれる』について、森田先生が語られたこと、そして「ご相談者から頂いた体験と感想」について投稿させていただきます。
『小さい石ころにも心をひかれる』
ここで修養の第一の出発点は、物事に対する「感じ」を高めて行く事である。我々は、見るもの・聞くもの何かにつけて、ちょっと心をとめていれば、必ず何かの「感じ」が起こる。かりそめにも、これにちょっと手を出しさえすれば、そこに感じが高まり、疑問や工夫が起こって、興味がわく。これを押し進めて行けば、そこにいくらでも、進歩がある。
これと反対のものは「感じ」に対する理屈である。注意せねばならぬ・誠実であれ・努力し・忍受すべし・とかいう抽象的な文句をもって、自分の心の働きを制御しようとする事である。この時には、いたずらに心の不可能の努力のために、物に対して起こる自然の感じは、一切閉塞して、心の発展進歩は、なくなってしまうのである。
前に井上君が、退院後、小さい石ころまでも、興味をひくようになったという事をいった事がある。そんな事が、少しも自分の仕事や勉強の邪魔にならないで、自由に心の養いになり、人間味を養成して行くのである。『森田正馬全集第5巻』
★「社会不安障害」を克服したご相談者からの体験と感想
私が社会不安恐怖(対人恐怖)のドロ沼で悩んでいた頃、いつも意識が自分の心の中に向けられていて、人を妬んだり、羨ましがったり、憎んだりなどする心に意識が集中していました。そして、そんな自分を心の汚れた醜い最低の人間だと思い、心の純粋な人になりたくて堪りませんでした。
また私の周囲の人にそんな醜い私の心の中を見破られることに、強い恐怖感を抱き、心に湧き起こる自然な感情を消すことに、一生懸命に努力していました。
~「感じること」~
そんな悶々とした中、堀川先生のカウンセリングに出会うことができました。そしてカウンセリングを受け続けるうちに、あるがままの自分を受け入れることができるようになり、ようやく少しずつそのままの自分を素直に受け入れられるようになりました。
視たり・聴いたり・味わったり・嗅いだり・触れることにより、さまざまな「感じ」が起こることが解りました。
散歩中に道端の小さなな花を見れば綺麗だなぁ…と感じ、心が自分の内側から外側に向くことによって、何らかの「感じ」が起こります。
~「感情の流転」~
あるカウンセリングのとき堀川先生に、「テレビを見ているときに、自分の苦手なシーンが出てくると気分が不快で気持ち悪くなる。そんな時にはどうすればよいでしょうか?」とお聞きしたとき、堀川先生は「チャンネルを変えれば済みますよ」と仰いました。
対人恐怖症になり、ただ単にチャンネルを変えればいいだけのことにさえ気が付かなくなるほど、自分の視野は狭くなっていました。
その時々に応じて、自分ができる範囲で物事に手を出し、注意をそこに集中することによって感情が流れはじめるということを、身をもって経験しました。
そして、感情は動くものであって、同じ状態で滞ったままでいるものではないことに気が付きました。
今回の投稿は以上となります。
「あなたは決して独りではありません❗❗」
私と一緒に、「神経症」「うつ」「HSP」の悩みや生きづらさを克服しましょう🍀🎵❗
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