「神経症」「うつ」「HSP」のお悩み克服
精神心理カウンセラーの堀川です。
私のブログでは「神経症」という用語を使用していますが、
現代の精神医学ではICD-10において、次のように定義されています。
ICD-10という用語を初めて聞く方も多いと思いますが、ICD-10はWHO(世界保健機関)が作成する疾患の分類表のようなものです(いまはICD-11に改訂)。
この分類で、歴史的にも長年に渡り使われてきた「神経症」の概念が見直されました。それに代わり大きな枠組みとして、5つの「〇〇障害」というようにカテゴリー分けがされました。
国際的には、単独での「神経症」という言葉は無くなりつつあります。
が、私のこれからの投稿では「神経症」を使用します。その理由は、森田療法は日本の精神科医・森田正馬先生が創始された、「神経症」に対する精神療法だからです。
神経症の5つのカテゴリー
現在、「神経症」は次の5つカテゴリーに分類されています。
1.恐怖症性不安障害…
①広場恐怖
②社会[社交]恐怖
③特定の恐怖症
2.その他の不安障害…
①パニック障害
②全般性不安障害
③混合性不安抑うつ障害
3.強迫性障害
4.解離性障害
5.身体表現性障害
①身体化障害
②心気障害
③身体表現性自律神経機能不全
④持続性身体表現性疼痛障害
難しい言葉が多いですが、ここは森田理論学習を始める事前の知識としておいて下さい。
どのカテゴリーも今後記載させて頂く「森田神経質」の方ならば、森田理論の適応者に
なります。次回からそれぞれの症状について説明させて頂きます。
まず、ご自身の抱えてらっしゃる悩みが「神経症」のどのタイプに当てはまるのかを確認してみて下さい。
あと、とても大切なことがあります。それは、ご自身に当てはまらない症状でも、知っておくということです。
なぜなら、全ての「神経症」発症の要因となる人の特質やからくりは似ているからです。ですので、必ずお読み願います。
例えば、対人恐怖症の方は、パニック障害の辛さは理解できないでしょう。逆にパニック障害の方は、対人恐怖症の辛さを理解するのは難しいです。双方共に「なんであんなことで悩むんだろう?」や「自分の症状が一番ツラい!」と思う方が多いことと思います。当時、「神経症」の悩みの真っ只中にいた私もそうでした。
まず、自分自身の神経症の症状と他の神経症の症状を理解し認識することから始め、その後、森田理論の学習を私と一緒に進めて行きましょう!
決して焦ってはいけません。
地道に一歩一歩です。。。
©️―Calme du coeur(心の凪)-