「神経症」「うつ」「HSP」のお悩み克服 精神心理カウンセラーの堀川です。
「恐怖症性不安障害」とは? その③として投稿させていただきます。
特定の恐怖症について
今回は「恐怖症性不安障害」の最後。3つ目の、「特定の恐怖症」ついて見ていきましょう!
「特定の恐怖症」は、「特異的恐怖症」や「個別的恐怖症」とも呼ばれています。
この恐怖症は、「特定の動物(ヘビやクモ、ゴキブリなど)」への接近や、「暗闇」、「高所」、「閉所」、「地震」「雷」「洪水」などの自然災害、「公衆トイレ」での排尿または排便、特定の食物の摂取、「血液」あるいは、「傷害」や「ケガ」などの目撃、特定の疾患になってしまうのではないか?(癌などの様々な病気や放射線による病気、性病感染への疾病恐怖等が一般的な対象)などに対する恐れのように、非常に特定的な状況だけに限定して起こる恐怖症です。その中には、「高所恐怖」、「動物恐怖」、「閉所恐怖」、「試験恐怖」なども含まれます。
恐怖が起こる状況は、悩む人にとっては明確ですが、「広場恐怖」や「社会恐怖」の場合と同じく、その状況に接したり遭遇したりすると「パニック状態」を引き起こすこともあります。
特定の恐怖症は通常、小児期あるいは成人早期に生じ、治療を受けないでいると何十年も持続する可能性があると精神医学では言われています。
また、特定の恐怖症には特殊なタイプがあります。これは先ほど述べました、「血液」や「傷害」、「ケガ」の目撃、あるいは「注射」などが恐怖の対象になっている人々です。
このタイプは比較的数が多いと言われており、恐怖症の中でも唯一失神することがあります。
「血液」や「傷害」、「ケガ」の目撃に対して恐怖症になっている人は、体の中でまず交感神経果が緊張し、途中からそれらが逆転し、副交感神経の緊張が優位に働く状態になります。その結果、脈拍数が減り、血圧が下がり失神するに至るのです。
精神医学では、おそらく生命生存のための何らかの意味があるのではないか?と考えられていますが、あくまで私個人の考えとしては、人間の生命を維持するために起こる、一種の「防衛反応」ではないかと思っています。
今回の学習は以上になります。お読み頂きまして、誠にありがとうございました!
今回で「恐怖症性不安障害」の説明は最後になります。
次回から、「他の不安障害」と位置付けられている…
①「パニック障害」、
②「全般性不安障害」、
③「混合性不安抑うつ障害」
の順に、読者の皆さまと学んでいきたいと考えています。
繰り返し述べていますが、「神経症」「うつ」「HPS」の悩みや生きづらさは、一朝一夕では治癒&解消しません。「森田理論」の
学習に入る前に、まず「神経症」についての理解を深め、土台を造り固めることが大切です。何事にも順序があるように…。
あなたは決して一人ではありません!
私と共に根気強く学んで行きましょう♪。