森田療法の『心の拮抗作用』を使って、「不安」と「恐怖」を克服された方のお話を紹介させていただきます🌞🌈。
「神経症」「うつ」「ＨＳＰ」のお悩み克服 精神心理カウンセラーの堀川です🍀🍀🍀。
今回は、『心の拮抗作用』について、森田先生が語られたこと、そして「ご相談者から頂いた体験と感想」について投稿させていただきます。
『心の拮抗作用』
われわれの心には、私のいわゆる拮抗作用というものがあって、たとえば、愛児について、危険から保護せんとする感を起こせば、これに対して、その反対の衝動が起こり、子の健康を悦べば、急病を恐れるなどの反動心が起こる。
その一方の心が強いほど、その拮抗心も強く現われる。たんに心の対抗ということに止まるのであるから、これに恐れ、執着するということがなければ、なんでもない。ただ雷光のごとき一過性のものである。けっして実行に現われるとかいうものではない。
ある学者は、これを第二人格とか、潜在意識とかいうことで説明し、あるいは悪魔の心とかいうふうに、自分から外物であるように思うけれども、それはたんに心の拮抗という一つの作用に止まるのである。
「人が右といえば、左といいたい性情」も、これと同様である。だがこのように、これを本人が、自ら変態であると、自己内省するものは、実際にけっして、このような行動に出ることはない。
その他、たとえば自分は精神錯乱するのではないかとか、あるいは思い迫って、自殺するのではなかろうか、とか考えるものは、けっして錯乱したり自殺したりすることはできない。何となれば、これは心の拮抗作用で、錯乱を危ぶみ、自殺を恐れる心から起こったものであるからである。『森田正馬全集第7巻』
★「ご相談者から頂いた体験と感想」
当時、私は家庭や仕事、近所付き合いのことなどの悩みが重なり、言いようのない酷い不安感に日々振り回されていました。
とくに育児に対しての強いこだわりと劣等感に悩まされ、堀川先生にカウンセリングをお願いしました。
～「あるがまままに」～
堀川先生から「あるがままに、まずは目の前のできることに手を出していきましょう」とご助言をいただき、そこそこ私なりの行動はできるようになり、日常生活での楽しみも戻ってきました。しかしまだ、心のモヤモヤががいくつか残っていました。
～「不安と恐怖」～
その中の一つが、幸福な感情と同時に湧き上がってくる不安感と恐怖感でした。
ある日、二人の子どもたちを近所の児童公園で遊ばせていて、楽しく遊ぶ姿を見ながら「幸せだなぁ…」と思ったその瞬間、いわれようのない、強い不安感と恐怖感に襲われたのです。
まるで、何かから「お前には幸福感などは感じさせないぞ」と言うかのように…。この訳の分からない感情に私は焦りそして慌て、子どもたちの楽しそうに遊ぶ姿を見て、不安や恐怖を感じる自分を非常に責めていました。
～「心の拮抗作用」～
そのようなときに堀川先生に教えて頂いたのが、森田療法の『心の拮抗作用』という言葉でした。
「人間の精神の現象は、常にある気持ちが起これば、必ずこれに対抗する反対の気持ちも感じ、意志と行動が調節される機能があります。それを『心の抗作作用』と言います」と…。
私は子どもたちの楽しそうな顔や遊ぶ姿を見て幸福な感情が湧くと、すぐそれに対抗する反対の感情が浮かびます。今のような幸福はずっと続くはずはないといったような観念です。
堀川先生はカウンセリングで、「これは森田療法での『心の拮抗』というもので、幸福を望む気持ちが強ければ強いほど、その拮抗心、対抗心としての不安・恐怖も強く現われます。この不快な感情に執着しなければ、感情は流れていきます」とお聞きし、とても安心し楽になりました
～もう一つの強迫観念からの解放～
あともう一つ、私にはどうしても見たり聞いたりすると頭からは離れない言葉があります。
ニュースやスマホなどでその言葉を目にしたり、耳にしたりすると恐ろしくて、居ても立ってもいられなくなるのです。児童虐待・いじめ・交通事故・暴力などという言葉です。
実はこれも『心の拮抗作用』で、より良く生きたいという『生の欲望』から起こったものだと、堀川先生から教えていただき、心の底から理解ができました。そして現在は、恐ろしく感じるものは感じるままにしておくこと。それが人間の自然な心の事実であるという言葉を聞き、とても敏感になる強迫観念もなくなりました。
不安は不安。怖いは怖い。ただそれだけで良い。
堀川先生のカウンセリングを受け続けて、そう思うようになってから、とても心が軽くなりました。
今回の投稿は以上となります。
「あなたは決して独りではありません❗❗」
私と一緒に、「神経症」「うつ」「ＨＳＰ」の悩みや生きづらさを克服しましょう🍀🎵❗
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