森田療法の『竹買いの話』を聞いて、「対人恐怖症」(社会不安恐怖)を克服した、ご相談者のお話を紹介させていただきます🎵🌈。
「神経症」「うつ」「HSP」のお悩み克服 精神心理カウンセラーの堀川です🍀🍀🍀。
今回は、『竹買いの話』について、森田先生の高弟である高良武久先生が語られたこと、そして「ご相談者から頂いた体験と感想」について投稿させていただきます。
『竹買いの話』
……あるいは、対人恐怖を感じないことが最終の目的ようになって、用を果たすことが従になってしまう。ある対人恐怖の人の日記にこう書いてあった。
「作業用の竹を買いに行ったが、今日の竹買いは失敗であった。それは、竹を買ったけれども、対人恐怖を強く感じたからである」と。われわれはよい竹を買えなかったとか、不当に高いものを買ったとかの場合、竹買いが失敗であったという。良い竹を安く買ったばあい成功であったという。しかるにこの患者は、対人恐怖を感じたかどうかを成功失敗の基準にしているので、これもやはり真の目的からはずれて、その時のコンディションを完全にしなければならぬことにとらわれているのである。(『生きる知恵』)
★「対人恐怖症」を克服したご相談者からの体験と感想
堀川先生からこのお話を聞いて、とても分かり易く、自分の症状と重ね合わせて、具体的にイメージすることができました。
私自身、何かををするたびに対人恐怖を感じたら、何もかも失敗だと思っていました。そして、また対人恐怖を感じてしまった、対人緊張を感じてしまったと劣等感に陥り、自分はダメな人間だと落ち込んでしまっていました。そのようなことが起こると、人生が暗くなり、絶望的な気分になり、生きていく気力すらなくなってしまっていました。
~「物事の見方を変えて見る」~
このような考え方や思考に関して、堀川先生から「見方を変えて見てみませんか?」とご助言を頂きました。つまり、前半に感じに重きを置くか、後半に置くかということでした。対人緊張を感じたからダメだったと思うか、対人緊張を感じたけれども竹を買えたのだからそれで良いと思うかの、どちらを選択するかということです。この選択の違いが、神経症にとらわれるか否かの大きな分岐点ですと、堀川先生は仰っていました。
~「事実を認めること」から「自己肯定感の向上」~
たとえば会議で発言をしたとき、対人恐怖症の私はすっかりあがってしまい、声も震えて小さく、元気がない。その元気のない話し方に、参加者は嫌気が差して関心がなくなり、私語が始まるという出来事がありました。私はひどく悲しく屈辱を感じました。今回も失敗だったと…。
しかし私は、そのとき堀川先生からお聞きした竹買いの話を思い出しました。細々とした声ながらも、会議での発表を三十分間話すことができた。質疑応答も時折しどろもどろになりながらもこなすことができた。そういった事実を見る視点で考えてみました。
成功、失敗は一旦置いておいて、とにかくできたことを事実として、自分で自分自身を認めて評価してあげようと思うようにしました。このようなことを繰り返すうちに、対人緊張を感じてもやならければいけないことはできる・何とかできるのではないかだろうか?という感じが、意識の中に湧き、自己肯定感も上がってきました。そのように考えることで、少しづつ劣等感や自己否定感が少なくなっていきました。
~「プラスの循環」への転換~
そうすると、対人恐怖や対人緊張といった感情をなくして、気持ちを整える準備をしてから動くわけではないので、力を抜いて身軽に行動ができるようになります。対人恐怖の「あるがまま」に行動することによって、行動→快の感情→成功の体験→行動といった、良い循環の流れに変わっていくことが、堀川先生のカウンセリングを受けるうちに解りました。そして、人生含め、物の見方や考え方がとても大切だと思いました。
今回の投稿は以上となります。
「あなたは決して独りではありません❗❗」
私と一緒に、「神経症」「うつ」「HSP」の悩みや生きづらさを克服しましょう🍀🎵❗
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